口のGVHD症
この症状は、放射線治療をおこなった人にまれに出る症状です
現在の放射線治療では、弱めの放射線で体の中のリンパ球を活性化させるような使い方が
されているようですが、これも歯科の先生が言っていた事で正確な事はわかりません。
全身の放射線治療は、頭を水槽にいれて放射線があたらないようにするんですが
首まで放射線を当てるので、口内や目などに影響が出てしまう事があります。
喉仏のちょっと上に、唾液や涙を作る場所があるそうです。そこに放射線があたってしまうと、
その場所が狭くなってしまい、唾液や涙の量が減少していまうことがあります。
唾液のはたらき
唾液には色々な働きがあります。これがなくなってしまうと色々な症状がでます。
口の中は常に中性を保っています。食べ物を取ると、口の中は酸性に変わります。
唾液が出る事で、口の中は中性にもどります。なので、唾液が少なくなると
口の中が常に酸性の状態になり、歯をもろくしたり・溶けたりしてしまいます。
唾液が出る事で、口内の細菌がおさえられています。
唾液の量が減ってしまうと、口の中が渇いた状態になり
細菌が増えてしまいます。つまり口臭がでてきます。
これは、最近そしゃく(かむこと)が減ってきた若者に多い「ドライマウス」という症状です。
唾液が出る事で、食べ物を飲み込みやすくしています。唾液の量が減ってきてしまうと、
食べ物が喉につまりやすくなります。
放射線治療をすると、味覚も1時的になくなります。
放射線を当てたあとに自分の舌を見てみると、きれいさっぱり味覚をかんじるザラザラの部分が
なくなってしまうことがあります。
コーラ―の炭酸も私は感じませんでしたが(当時)、現在はちゃんとコーラ―の炭酸が分かります。
うがいと歯みがきはとても大切です。しっかりとやらないと後で大変な事になるので
歯がある今を、大切にしていってくださいね♪